木は生きている
こんばんはー シンシーです^^
さて、今回は木材のはなしを・・・
題名のとおり、木は生きています。私どもの建てる家は木造ですので、無垢材を使用することになります。
先日フローリングの話をしましたが、フローリングも無垢材を使用することとなりました。
木にこだわる理由はその温かみとよく言われますが、本当そのとおりです。
素足で気持ちよく歩きたい! そう思ってやまないからです。
さて、その木、実は生きています。
伐採後人工乾燥させた木材を家の建材として使用することが多いのですが、実は木は切った直後はすごく水を含んでいます。含水率といいますが、この値が高いほど木材の中に占める水分が多いということになります。
これらの木材の含水を乾燥させて家の建物として使うのですが、このときの含水率がだいたい20%前後らしいです。6ヶ月~1年かけて木から水分が蒸発していき最終的に平衡点に達します。これがだいたい15%程度と言われています。この平衡点はいわゆる木材が吸湿も放湿も同じ量になる点ということで一見すると全く含水率が変わらないということです。
15%という値も木材の性質やその地域の環境によって変わってきます。
さて、ではなぜ建築するときの木材は乾燥させて含水率を20%以下に持ってくる必要があるかというと、それは乾燥する過程において木が収縮するからです。
木が収縮?? つまり水分がとんで木がしわがれていくということです。
といっても年老いていくわけではなく、スリムになっていくと言うのが正しいでしょうか。収縮すると言うことは木のボリュームが減ると言うことです。
この変形率が少ないほうがいいですよね。だって家が建ってから家の形が変わってしまっては堪りません>< 気密性も確保できないです!
このように乾燥材のメリットは
① 腐れを防ぐ(菌やカビが水がないので住み着かない)
② 強度が上がる(水分がないので)
③ 変形が少ない(水分がこれ以上とばないので)
などがあります。
では最初から15%程度の乾燥材を使用すればよいじゃないかと思いませんか?私は思いました。するとやはり木材を寝かせる期間を長くする必要があるらしいです。となると木材の流通量が減ってしまうことになるんでしょうかね・・・いずれにせよ今より面倒くさくなるのでやらないんでしょうね。
本日聞いてみると最近は15%程度の含水率まで下げた木材を使うようにしているらしいです。自分が依頼した工務店は と言ってましたが・・・
普及しているわけではなさそうに言ってましたが、やはりコストはかかるようですね^^
ちなみにこの木の収縮。ある程度どの方向にどれだけ縮むかわかっているらしいです。
「100mm角のサイコロ状の生材を乾燥させたとして、接線方向は10mm、半径方向は5mm縮むのに対して、長さ方向(繊維方向)は縮んだとしてもわずか0.5mm。」
と書いてあるのはマルホンさんのサイトです。
結構木材は乾燥したら背は縮みにくいが体型がやせるんですね。人間みたいw
となると・・・やはりC値の経年変化が心配になってくるという話に近づいてしまうわけです。
其の話はまたの機会に^^
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