絶対湿度はいくらにしたらいいの? 快適な温度湿度管理その2
iiこんばんはー。
シンシーです。
いや~寒くなってきましたね。
11月の瀬戸内地方はまだ1ケタ台に行くかどうかの温度ですが、ずっと住んでいたら、そこの寒さになれるのか、私にとってはこれでも寒いです。
寒い地域の人だったらへっちゃらなんでしょうが・・・
ですが、高気密高断熱住宅に住んでいる方々は快適に過ごされていることと思います。
冬に入ると本格的に暖房をつけることになりますが、それでも1,2台の暖房で十分温かくなろうかと思います。
さて、ではその暖房・・・いつつければいいかですが・・・
はっきり言って寒いと思えばつければよいと思います。
この際エアコンを使うと温度は上がっていきますが、その分飽和水蒸気量は増えるにも関わらず空気中の水分量(絶対湿度)は変わりません。その結果空気中の水分率(相対湿度)は下がることになります。
上の図を見てください。
絶対湿度は温度が変わろうが関係なく一定です。
ところが相対湿度は温度が変わると変化していくわけですね。
エアコンを使って温度が上がると空気中の水分はまだまだ蓄える余裕が出るので、いろんな水分を放出する物体の水分を取ろうとします。これが我々の皮膚のカサカサにもつながるし、植物の乾燥にもつながっていきます。過乾燥状態になるわけです。
そこで加湿器などを使用して湿度を上げる必要があります。
加湿はどれくらいするのかというのはまたどこかで記載するとして、ここで基準となる絶対湿度が実は専門家の方が指摘してくれています。
松尾先生が執筆された記事が分かりやすいと思います。
兵庫県の建築家の方ですが、とにかくエアコンにこだわっている先生です。
日本経済新聞に書かれていた記事のグラフを抜粋します。
上記からお借りしています。
これは秀逸なグラフですよね。
横軸の乾球温度はいわゆる温度とおもって結構です。
縦軸に絶対湿度をもってきており、真ん中に相対湿度を確認できます。
我々が簡単に分かるのは温度と相対湿度です。
橙色と水色の四角の部分が快適になると言われている領域になりますが・・・
ASHRAEというのはアメリカ暖房冷房空調学会の略称らしいです。すげー学会だなw
まあ、なので学術的にもしっかりしたところが出した快適空間となりますね。
そして・・・お気づきでしょうか?
これをみると快適ゾーンは夏も冬も絶対湿度は12g/kg以下になっているということを!
そして水色と橙色の点は東京における夏と冬のある1日を指しています。
ここで自分の身近なことを考えると、一般的に相対湿度は冬の方が高くないですか?
そして結露しているんだから冬も梅雨と同じく湿気が高いと思ったことはありませんか?
実はそれは間違いです。絶対湿度が冬は低いということは、やはり空気中に含まれる水分量は少ないので乾燥しているのです。結露しているからと言って空気は夏に比べて水分量が少ないのです。
夏は逆に絶対湿度が高いです。だけれども絶対湿度を下げるのは簡単です。何故なら高気密高断熱住宅では除湿運転さえすれば簡単に湿度が下がります。湿度を下げる際に温度も下がるので、あたかも温度が下がったから快適になったと思いがちですが、実際は温度もそうですが、それ以上に湿度が下がったことが快適さに影響しています。
しかし・・・冬は絶対湿度が低いですよね。これを上げるにはエアコンではなかなか難しいです。ダイキンのような加湿作用のあるエアコンならいいんですが、加湿付きのエアコンはなかなかないです><そして我が家は隠蔽配管。ダイキンはすでに選択できなかったのです~
ダイキンのエアコンのように加湿機能のあるエアコンを使えない高気密高断熱住宅では、加湿器を使う以外に家の湿度を上げる方法がないのです。
(もちろん植物を置いたり洗濯物を干したりなどで湿気を上げる方法もありますが、家全体をとなるととてもじゃないけど足りません。)
というわけで・・・今年は昨年には購入しなかった加湿器を買う予定としています。
そして、快適な絶対湿度にしてみて、昨年との違いを感じてみるつもりです。
今回のお題から考えて、まずは絶対湿度を12g/kg以下にするよう頑張ってみます。
そこから考えられる温度と相対湿度は・・・?
27度、55%
25度、60%
22.5度、70%
20.5度、80%
19度、85%
くらいとなります・・・が・・・ちょいと難しい設定じゃないかな(^^ゞ
これは今年の1月の我が家の室温および湿度です。
エアコン1台で運転していましたが、さすがに寒かったかもしれません。
この1階の絶対湿度はというと・・・6g/kgくらいです。
2倍以上の水分が必要ww 絶対的に足りません><
実際冬季における絶対湿度を12g.kgまで持ってくるのは相当難しいらしいです。
鵜野先生のブログでは絶対湿度は8~10g/kgは少なくとも必要と説いてます。
8g/kgくらいだと行けるかもしれません。
仮に18.5度だとすると・・・相対湿度が60%なら十分そうです。
これならいけるかな(^^ゞ
また加湿機を購入したら続編を書いてみます^^
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