マイホームを楽しもう

マイホームに関するあらゆることに興味を持ち続けたい。そんな思いで続けています^^

なみだ茸事件とは   住宅業界の悲しい歴史??

こんばんはー  シンシーです。

壁の話をまたします。壁・・・好きですね~~w

 

 

ずーっと壁の性能を気にしていたんです。

気になりません??  だって外皮のほとんどは壁ですよ。

窓の性能、ドアの性能、大事でしょう。UA値も高く熱のほとんどは窓から逃げて行くんです。壁の性能が良すぎて窓の性能が追いつかないのが現況でしょうか。

ドアも似たようなものですが、設置する場所および面積が小さいので窓ほどの影響は出ません。

窓もドアも気になりますが、それより何より性能の高い壁ははたしてどういったメカニズムで成り立っているのかが気になっておりました。

 

調べていく中で通気層を持たない壁の存在を知り、湿式外断熱工法もその時に知りました。そんななか・・・なみだ茸事件なるものを目にしたのです・・・

 

 

なみだ‐たけ【涙×茸】

イドタケ科のキノコ。木材を腐らせる菌で、建物の湿った所などに繁殖し、扇形に広がり、白色から暗褐色になる。発育中は水分を含み、涙のように水滴を出すのでいう。
以上はことバンクから引用しました。

f:id:cincy:20150524222954j:plain

おぅ・・・  気持ち悪っ!!
1970年代オイルショックを気に省エネが謳われるようになり北海道ではそれまでグラスウール50mmを断熱材として使用していたところを100mmに倍増させたらしいです。断熱材を増やし断熱効果を上げる(今でいうQ値を下げる)ことにより石油の消費量を減らせると考えたのでしょう。
しかしながら気密性能が良くないので断熱性能が上がっても暖まった空気は隙間から逃げていき石油消費量は減らせなかったらしいです。さらには通気層を設けていない壁で断熱材を倍にしたらしく暖まった空気は隙間から逃げ、断熱材のところで内部結露を生じたため、それが原因でカビやキノコが繁殖し、特にナミダダケというキノコが繁殖しました。このキノコは土台を腐らせ、床が抜ける事案が大量に発生し、北海道では相当問題になったとのことです。

f:id:cincy:20150524223238j:plain

腐朽菌によって木材の重量が10%軽くなると、
その木材の強度はなんと一気に40%くらいに落ちてしまう

以上の写真はこのサイトから拝借しております。私より詳しく書いてますのでご覧になってください。

 

先駆的に北海道が行っていた工法なので全国的にはこの被害は広まらず、このナミダタケ事件はさほどニュースにならなかった事案でした。
私もネットで調べない限り分からない事件でしたし、聞いたこともなかったです。
これを考えるとやはり失敗を重ねて今の工法が出来上がっているというのがよくわかります。サイディングの壁では通気層を設けるのが当たり前ですし、我々が採用しているアルセコの壁も通気層を設けない代わりに透湿性の優れた壁材および断熱材を用いて、どちらの工法も内部結露の発生をなるべく抑えているわけです。
(ちなみに通気層を設けるということはこの事件以降確立したらしいですよ^^)
これからさき、まだまだ開発されてより良い工法ができあがっていくとは思いますが、今では想像もできない工法が出来上がるかもしれませんね。
たとえば真空層を作り上げるとか・・・
まあ住む人の健康が損なわれないように祈るばかりです^^

 

 

 

 

 

 

 

 

 ↓内容が良かったときにはポチッをお願いします~

にほんブログ村 住まいブログへ
にほんブログ村


住まい ブログランキングへ