湿気は壁をどちらの向きに流れていくのだろう・・・
こんばんは。
シンシーです。
更新は滞りがちですが、仕事の忙しさの合間なので、その時々の忙しさで更新速度が変わってしまいますw
まあ疑問に思い調べる時間があるということはいいことですね。
ネットの情報は嘘も本当もたくさん落ちていますが、なるべくたくさんのサイトで書かれており、かつ腑に落ちる内容を真としています。嘘があるようなら遠慮なくおっしゃってください^^
さて、私はずーっと壁の話をやってます。うるせーなーって思ってますよねw
ただ考えても見てください。外皮と言うのは窓、ドア、壁です。壁には屋根も床も含まれています。窓、ドアの比率より壁の比率が高いんですよ。ということは壁の性能は大事なのです。
がしかし!!壁の性能はすでに窓、ドアに比べ突出しています。もう述べる必要がないのでは??
と、思われる皆様、まだまだ奥が深いようですよ^^
たとえば設置工法の違い・・・
壁の設置工法は大きく分けて二つあります。通気層を設ける方法と設けない方法です。
日本の住宅はもともと通気層を設けない方法で問題ありませんでした。なぜなら気密がなってないせい(スカスカなせい)で風がどんどん入っては出て行くので湿気が飛んでいくからです。ところが寒くない家が良いと言うことで断熱材が登場したため屋内と屋外に温度差ができ結露の問題がでてきました。そこで考えられた方法が通気層を設ける方法です。湿気を通気層を通る空気で押し出してあげるのです。ですが、もう一つ解決方法があります。それが通気層を設けず壁の材料を良くしてあげることです。つまり透湿性能を上げた壁材を使うのです。
そうすると壁内の湿気は壁の外へ逃げていき結露を防ぎえるのです。
そうです。壁の性能はいろいろあれど(耐火性、耐震性など)、日常に大事な性能は透湿性だというのは疑う余地がありません。
なぜこんな大事なことがそれほど話題にならないのか不思議です。
断熱性能についてはいろいろ情報が入ってきますが、断熱材や壁材の透湿性能を皆さん、どこまで理解されているのでしょうか。
私もたいして分かっていませんがw
話を戻しますが・・・透湿性能が大事だということが分かりました。
そこで問題がでました(もちろん私の中でw)
この湿気、どっちに逃げるんだ?
アルセコの壁にして湿気を逃がすことができたというのは以前から説明していますが、かといってどの素材の透湿抵抗も低いのであれば湿気は室内にも室外にも入ってくるのではないか・・・
透湿という概念の一番重要な目的は躯体である木材を腐らせないということです。
腐らないようにするために木材にたまる水分を飛ばす必要があります。
決してQ値やC値が0にならないので、水分は少しでも躯体内に侵入します。木材もある程度吸収しますが、放出する場所を作るためには通気層を設けない工法であれば壁の構造材の透湿性が必要になるのです。
これはアルセコのシステムを用いているとある会社のHPから参照してます。
構造用合板は低燃費住宅では採用しておらずモイス(2.5393(m2・s・Pa)/ng)が標準仕様です。私の家は何故かダイライトですが、ダイライトの場合3.0(m2・s・Pa)/ngです。
接着剤の詳細が分かりませんが、おそらくは外壁に向かうにつれて接着剤の透湿抵抗も下げていると思われます。
つまり順に配列させることで抵抗のより低い方向に湿気が流れるように誘導しているのです。(設計士さんも同じことを言っていましたので・・・)
結論!
答えは木材の湿気は壁を外の方向に抜けていく
でした。
でも、このシステムはもともとドイツで生まれた工法で、日本ではどうなんでしょうか?
私なりの結論を次回書いてみます。
あぁ、宿題が多くなっていく~
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