マイホームを楽しもう

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カビの発育について考える  その3    ではエアコンはいつ切ってよいのか?

こんばんはー。

シンシーです。

 

さらにカビの発育を掘り下げたいと思います。

まずはここでカビについて一番興味深いなと思ったデータを出します。

f:id:cincy:20160912000618p:plain

 

これはネット上でも有名なカナダの学者さんが書かれたデータです。

Guidlines for Humidity and Temparature for Canadian Archieves

に載ってあるデータで、室温が25度の時、相対湿度によってカビがカビとして人により目視できるのにどれくらいの日数がかかったかというデータです。

・湿度100%…2日間で発生

・湿度 90%… 約3日

・湿度 80%… 約11日

・湿度 75%… 1か月

・湿度 70%… 4か月

・湿度 65%… およそ2年

 

とあります。つまりたとえ65%の相対湿度だったとしてもそれが2年間続いて初めて目視できるほどのカビが発生するということです。

今までさんざんあおってきたカビの話ですが、結構湿度が高い状態が長期間続かないとカビが目視できないということです。

(注:カビの種類によっては違うかもしれません。また室温は25度での実験ですので、一概にすべて当てはまることはありません。あしからず・・・)

 

がしかし! それは湿度75%以下での話・・・

 湿度75%以上を見てください。突然カビの発生速度が増します。

風呂場の湿度は皆さんご存知でしょうか?

風呂場を直接測ったわけではありませんが、脱衣所は測ったことがあります。

風呂にお湯を張っているときは脱衣所も80%以上になります。風呂場はいわずもがな100%近い値になっています。

その状態では目に見える状態まで3日もあれば十分です。

特に風呂場に水滴が残っていて、換気されていない状態では湿度100%近くを維持しているはずなので、換気扇を回していない、窓を開けていない場合は2日もあればカビが見えてきます><

一度見えれば取るのに相当大変です><

 

今回は風呂場を参照しましたが、普段は湿度75%以上になるような状況はないんじゃない?と思いませんか??

それがあるんです。下の図をご覧ください。

 

この資料を引用しました。

 

f:id:cincy:20160910232842p:plain

この住宅で測定した温度と相対湿度を気候図に示す。縦軸が温度,横軸が相対湿度,破線は絶対湿度(空気1kgあ たり何グラムの水分が含まれるか), 実線がカビ指数の等高線である(カビ 指数の等高線は,あらかじめ様々な温 度と相対湿度を組み合わせた多数の気候を作り,各気候の中にカビセンサーを入れてカビ指数を測定し,そのデータをもとに作成した等高線である)。 記号は, 7月,10月,そして1月の 1 ヶ月間の温度と相対湿度の平均値 で,○が南側和室の上部, □が南側和室の下部,● は北東室の北東隅の上部, ▲が同室の廊下側の上部,×がトイレ、そして★が外気(バルコニーの軒下)である。同じ調査月の 温湿度は点線で囲んだ。 季節により住宅内の絶対湿度は大きく異なったが,同じ季節では住宅内の絶対湿度は,ほぼ一定で, 温度分布の違いが相対湿度の違いになって現れてい た。調査住宅の7月の室内気候は,ほとんどの個所でカビが発育できる気候であった。換気しても入ってくるのは湿った外気でカビ防止の効果は期待できないことがわかる。1月は,何れの箇所もカビが発 育する領域から離れていた。住宅内部に低温による 相対湿度の上昇箇所が無ければ問題ないことがわかる。

 

 

抜粋おわり。

 7月は梅雨に近いこともあり、高温多湿・・・なので外気も既に危険!!

換気した外気がすでに湿気てます><

これは私が以前言っていたことと同じですね^^


梅雨の時期は閉め切って湿度管理が重要ということが再確認できました。

その一方で10月と1月はもうほとんどカビの増殖はなさそうです。

だとしても、これらもあくまでリビングなどでの話になります。

たとえば布団の中とか押し入れとかどうでしょうか?

湿気がこもりやすい限局的空間ではたとえ10月や1月でも湿気が高い状態となります。そうなるとカビの増殖を促す可能性もあるのです><

やはり計画的な換気は必要で、たとえ高気密高断熱住宅といえど、玄関の靴箱や寝室の布団、押し入れなどはどこの家でも湿気る可能性が高いといえます。

 

がしかし外気もやばい梅雨の時期以外は外気の方が室内より湿度が低い状態ですので、とりあえず温度が快適な時期はエアコンは必要なさそうです。

 

つまり、エアコンは9月に入ればまず切ってよいであろう。というのが結論です。

(たとえば雨の日が1週間ほど続いた時は湿度75%以上になると判断したら閉め切りエアコンをつける方が良いのでしょうね)

そして次にエアコンを付けるときは窓を閉じても寒くなった晩秋からではないでしょうか。

エアコンをいつつけるべきか、についてはまた機会があれば書いてみたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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